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セミナー・ゲスト  

セミナー①

9月26日13:30~15:00

時代劇アクションとは何か-ジャンルと国境を越えた不易流行スタイルを求めて-

三池 崇史(映画監督)福本 清三(俳優) 佐藤 佐吉(脚本家・俳優)  司会:林 海象(映画監督)

時代劇を取り囲む国境、ジャンルとしての掟はいかにして陳腐化されたか。海の向こうから、また、ジャンルの彼方から見える侍は今でもカッコいいのか?ボーダーを俯瞰して創作を続けるクリエイターが見たサムライを問う。

三池崇史

三池 崇史(映画監督)

今村昌平監督や恩地日出夫監督の助監督を経て、'91年にOV「突風ミニパト隊」で監督デビュー。その後「ボディガード牙」('93)「新宿アウトロー」('94)などOV作品を多数手掛け、'95年に「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」で劇場映画デビューを果たす。その後もOV作品の「大阪最強伝説 喧嘩の花道」('96)「FULL METAL極道」('97)や、劇場映画の「中国の鳥人」('98)「IZO」(2004)など、OV、劇場公開作品にこだわることなく製作を続けている。また、“キル・ビル”シリーズで知られるクエンティン・タランティーノ監督とは、互いが監督したり製作に携わったりした映画に友情出演するほど親交が厚い。

福本清三

福本 清三(俳優・東映剣会)

1943(昭和18)年2月3日・兵庫県生れ。1958(昭和33)年、15歳で東映京都撮影所に入所。以来50年以上に亘り時代劇を中心に活躍する日本一有名な“斬られ役” 俳優。2003年公開米映画「ラストサムライ」に抜擢され注目を集める。最新作は来春公開予定の阪本順治監督作品「座頭市 THE LAST (仮)」。自らの半生を語った「どこかで誰かが見ていてくれる」「おちおち死んでられまへん」(集英社)の二冊が出版されている。

<主な出演作品:映画>十兵衛暗殺剣(監督倉田準二)柳生一族の陰謀(監督深作欣二)鬼龍院花子の生涯(監督五社英雄)野獣刑事(監督工藤栄一)夜汽車(監督山下耕作)カーテンコール(監督佐々部清)

佐藤佐吉

佐藤 佐吉(映画監督・脚本家・俳優)

1964年大阪生まれ。大学卒業後、キネマ旬報社及び西友映画事業部に所属しサンダンス映画祭in東京を企画するなど映像作家発掘に尽力する一方で自身も創作活動を開始。脚本作品は『金髪の草原』『殺し屋1』『極道恐怖大劇場 牛頭』『オー!マイキー』『トーリ』『バミリオン・プレジャー・ナイト』『リボルバー 青い春』など多数。役者としても『キル・ビル』や『アカルイミライ』『アフタースクール』など多くの映像作品に出演し、近年は監督作として『東京ゾンビ』(主演:浅野忠信、哀川翔)、『平凡ポンチ』(主演:秋山莉奈)などがある。

林海象

林 海象(映画監督)

85年、製作・脚本・監督を自ら手がけた「夢みるように眠りたい」でデビュー。

代表作に「私立探偵濱マイク」シリーズなどがある。劇場版とネット版をあわせ50本制作した

「探偵事務所5シリーズ」では監督・脚本・総合プロデューサーを努めている。

最新作は尾上菊之助主演「THE CODE/暗号」(09年)。

映像探偵社 代表取締役/京都造形芸術大学 映画学科 学科長/世界探偵協会会員

セミナー②

9月27日12:45~13:45

柳生十兵衛クロニクル-時代劇からアニメへ-

大地 丙太郎(アニメ監督) 上野 隆三(殺陣師) 司会:高橋 剣(東映京都撮影所)

触れれば斬れる鋭利な刀のやりとり。アクションの限界をアニメと映画の両方から挑み続ける監督と殺陣師。近衛十四郎の当たり役・柳生十兵衛に魅せられたアニメ監督がメディアを超え古くて新しい時代劇アクションの核を語る。

大地丙太郎

大地 丙太郎(アニメ監督)

大地丙太郎、昭和31年、赤城おろしの吹きすさぶ上州高崎に生まれ、39歳でアニメ監督デビューを果し、「おじゃる丸」「十兵衛ちゃん」「フルーツバスケット」「こどものおもちゃ」「すごいよ!!マサルさん」など、ギャグから少女漫画まであらゆるジャンルで傑作を世に送り続けている。

上野隆三

上野 隆三(殺陣師・東映剣会)

1937(昭和12)年6月1日・大阪生れ。1956(昭和31)年、東映京都撮影所に演技者として入所。1959(昭和34)年、殺陣師に転向。助手時代(伊藤大輔監督・内田吐夢監督作品等を経験)を経て、22歳で映画「鷹天皇飄々剣吉野の風雲児」で殺陣師としてデビューを飾る。現在に到るまでのその担当作品は映画だけでも170本を越える。その他に現在でもTBS「水戸黄門」をはじめ多数のTV時代劇の担当作品を持ち、近年はNHK作品にも活躍の場を拡げている。

<主な担当作品:映画>柳生一族の陰謀・仁義なき戦いシリーズ(監督深作欣二)十一人の侍(監督工藤栄一)徳川一族の崩壊(監督山下耕作)緋牡丹博徒 お命戴きます(監督加藤泰)間諜(監督沢島忠)

セミナー③

9月27日18:05~19:05

宮本武蔵-リアルとフィクションの狭間にみる剣豪キャラクターの魅力-

押井 守(映画監督) 西久保 瑞穂(映画監督)  司会:森脇 清隆(京都文化博物館)

小説・映画・マンガ、わずかに残された史実からロマンを沸き起こす宮本武蔵。リアリティに対して真逆の方法論を持つアニメと映画を知る監督が、あらたな宮本武蔵像を見せる。

押井 守

押井 守(映画監督・脚本家)

1951年8月8日、東京生まれ。

1983年「うる星やつら オンリー・ユー」で、劇場映画初監督。以降、「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(84)、「機動警察パトレイバー 劇場版」(89)、「機動警察パトレイバー2  the Movie」(93)など、数々の劇場作品を手がける。1995年公開の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は日米英で同時公開され、海外の著名監督に、大きな影響を与えた。2004年公開「イノセンス」は、日本のアニメーション映画としては初めての、カンヌ国際映画祭オフィシャル・コンペティション部門出品作品となった。「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」が2008年夏に公開。「宮本武蔵-双剣に馳せる夢-」では、原案・脚本を務める。
西久保 瑞穂

西久保 瑞穂(映画監督)

1953年1月15日生まれ。「赤い光弾ジリオン」「天空戦記シュラト」「お伽草子」などのテレビ作品、OVA「電影少女 VIDEO・GIRL・AI」「ハートカクテル again」、プレステ「やるドラ」シリーズなどで監督を勤める。映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」」など押井守監督作品では演出も担当(西久保利彦名義)。その他TVオープニング、CM、ミュージッククリップなどの演出も手がける。