『隻眼の虎』
THE TIGER
“山の神”と畏れられる朝鮮最後の大虎 伝説のハンターとの熱き命の物語

『隻眼の虎』

監 督:パク・フンジョン

出 演:チェ・ミンシク、チョン・マンシク、キム・サンホ、チョン・ソグォン、大杉蓮


制作国:韓国

制作年:2015

時 間:139min

言 語:韓国語・日本語

字 幕:日本語

配給:クロックワークス

あらすじ

西暦1925年。朝鮮最後の猟師と謳われながらも、ある事件をきっかけに銃を捨てた“伝説の男”チョン・マンドクは、険しい山の奥深く、息子と2人でひっそりと暮らしていた。一方、軍主導のもと<害獣駆除>に熱を上げる地元の猟師たちは、“山の神”とも“朝鮮虎の王様”とも畏れられる隻眼の大虎を仕留めようと躍起になっていた。山が雪に閉ざされ、狩りが難しくなる本格的な冬を前に、なんとか“山の神”を仕留めたい軍と猟師団は、いまだかつてない大規模な捕獲作戦を決行することに。マンドクは「“山の神”を怒らせてはならない」と警告を発するが、いつしかその激しい戦いの渦に飲み込まれていくのであった。

みどころ

韓国のアカデミー賞ともいわれる大鐘賞で3度の主演男優賞を受賞し、韓国が世界に誇る名優、チェ・ミンシク(『オールドボーイ』など)主演。本作では無骨ながらも自然への敬意と家族へのやさしさをにじませる“伝説の猟師”を演じる。対する大虎は、韓国が持つ技術を総動員し、200人以上のCGスタッフで1年以上をかけて制作。驚くべきリアリティをもって観客を圧倒する。傑作ノワール『新しき世界』でもチェ・ミンシクとタッグを組んだ俊英パク・フンジョン監督らしい骨太な物語と壮大な映像世界に引き込まれる。

■アジア・シネラマ―アジア・フィルム・アワード・アカデミー フィルムロードショー
本プログラムは、アジア全域版アカデミー賞新組織として2014年に設立されたアジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)による、アジア映画の世界への発信を目的とした各国の映画祭との連携上映事業の一つです。過去にアジア・フィルム・アワードでノミネート/受賞された5作品を、多彩なゲストを招いたトークと共に上映します。
主催:アジア・フィルム・アワード・アカデミー、京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会、第29回東京国際映画祭実行委員会
補助:Create Hong Kong、Hong Kong Film Development Fund of the Hong Kong SAR Government

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監督:パク・フンジョン

『生き残るための3つの取引』(10)、『悪魔を見た』(10)、そして監督作品『新しき世界』(13)に至るまで、陰謀と裏切りをテーマに緻密に組まれたプロットの中で、異なる欲望が渦巻く男たちの世界を描いてきたパク・フンジョン。しかし本作は虎と男の物語であり、消え行く存在に対する深い畏怖の念を描いている。世界中の映画祭で上映され、コリアン・ギャングの一つの典型となった『新しき世界』直後の次回作としては意外かもしれないが、本作はそれ以前の2009年に草稿ができていた作品であり、彼の映画的出発点にある映画ともいえる。観客を物語に引き込み、次のシーンへと期待させるストーリーテラーは、朝鮮最後の大虎をスクリーンに連れてきた。

予告編