『くノ一忍法』
WOMEN NINJAS
山田風太郎原作を倉本聰と中島貞夫が脚色 くノ一の奇想天外なお色気忍法が炸裂!

『くノ一忍法』

監 督:中島貞夫

出 演:芳村真理、中原早苗、三島ゆり子


制作国:日本

放送年:1964

時 間:88min

言 語:日本語

配給:東映

あらすじ

大阪城が落城となる前夜、敗戦を見越した真田幸村は、豊臣の血を絶やさぬために信濃の女忍者お喬・お眉・お瑶・お由比・お奈美の5人に秀頼の子を身篭らせた。千姫はこの女忍者達を従者に紛れ込ませて大阪城を脱出。しかしこれを知った家康は伊賀忍者の鼓隼人・七斗捨兵衛・般若寺風伯・雨巻一天斎・薄墨友康の5人に女忍者殺害を命じた―。

みどころ

“リアリズム”調の忍者映画や小説をシニカルに見ながら、奇想とエロティシズムを武器に"ロマンチック"の側に引き寄せて忍法を語って見せたのが鬼才・山田風太郎だ。忍者の即物的な身体技術はあられもないエログロに陥り易いが、ファンタジックな語りの魅力で伝奇小説と謂わせた軽さに独創がある。女忍者くノ一を主役にしたこともチャレンジだったろう。その忍法は「筒枯らし」「花開き」。時代劇映画の変調とも重なった時期に風太郎忍法帖の原作に目をつけ、本作で監督デビューした中島貞夫は、芳村真理や山城新伍の放つスケベ忍法を抑えた性描写でアイデア一杯に描き、風太郎のエロさでなく軽さを観せてくれる。中原早苗の身体から噴出するガスの妖気はなんだ?

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監督:中島貞夫

1934年8月8日、千葉県生まれ。映画監督。東大学在学中に、倉本聰らと「ギリシャ悲劇研究会」を結成し演出を担当。卒業と同時に東映入社(59)。入社時に「おまえ、ギリ研か。ギリシャは古典、古典は時代劇や」といわれ、京都撮影所配属に。『くノ一忍法』で監督デビュー(64)。京都市民映画祭新人監督賞受賞(65)。67年よりフリー。やくざ、風俗、任侠、時代劇、文芸もの、喜劇など作品は多様。代表作は『893愚連隊』『木枯し紋次郎』『日本の首領』3部作、『真田幸村の謀略』『序の舞』(インド国際映画祭監督賞受賞)、『極道の妻たち』シリーズなど。牧野省三賞(06)、映画の日特別功労賞(15)ほか受賞歴も多い。最新作は『ちゃんばら美学考~時代劇は死なず』(05)。