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11月8日、「忍者EX」「ミュータント・タートルズ」上映前、「忍者EX」の監督である、アーロン・ヤマサト氏によるトークが行われました。
聞き手は福島さん(東映京都撮影所)です。忍者装束で登場されました。
上映終了後、来場者には、アーロン監督よりお土産のマカデミアン・ナッツが配られました。

福島:監督の作品は、過去にも京都ヒストリカ国際映画祭で上映したことがあります。京都フィルムメーカーズラボにも参加されていました。

監督:私は日系4世でハワイ育ちです。KIKU TV(キクテレビ)という日本の番組ばかりやるチャンネルで、おばあちゃんと一緒に「暴れん坊将軍」「服部半蔵 影の軍団」「遠山の金さん」等を、字幕で観て育ちました。

福島:「忍者EX」は元々テレビ版だったんですよね?

監督:はい。忍者を好きすぎて、自分で表現したいと思いました。
ハリウッドでは忍者は悪役ですが、ハワイではヒーローなので、ハワイの人向けに作りたいと思いました。

福島:ハワイでは忍者はどういう存在ですか?

監督:今は、ハリウッドでは忍者はあまり出てこないのですが、ハワイでは人気ですね。
子供がよくハロウィンで忍者の仮装をしてます。

福島:ナルトも人気ですか?

監督:はい。ハワイだけでなく、アメリカでも人気です。カートゥーンネットワークというアニメ専門チャンネルで放送されていて、10代に人気です。
1980年代は、ショー・コスギがアメリカで人気でした。私もファンの一人です。

福島:「忍者EX」は、カンフーと空手が出てきますが、監督はそれらに馴染みがあるのでしょうか?

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監督:はい。70年代、カンフー映画が流行りました。ブルース・リーやジャッキー・チェンに影響を受けています。
「忍者EX」では、カンフーの使い手と忍者が戦うというシーンを入れました。
マーベルコミックとDCコミック(二大アメコミ出版社)、ホラー映画の影響も受けています。

福島:先ほど「影の軍団」の話が出てきましたが、監督は千葉真一さんや矢沢永吉さんと親交があるそうですね?

監督:ロサンゼルスの映画学校に通っていた頃、矢沢さんのお子さんに英語を教えていました。
矢沢さんは、お子さんにとても慕われていました。彼が帰ってくると、子ども達が喜んで、まとわりついてました。
私が行くと、庭でギターを弾いていた矢沢さんが、ニコニコと「こんにちは!」と挨拶してくれて、とてもフレンドリーな方でした。

福島:監督は最初、矢沢さんをご存知無かったとか?

監督:そうです。私は映画ばかり見ていて、音楽に疎かったのです。
妻は日本人で「矢沢さんはビッグなんだよ」と教えてくれました。
来日したら、テレビ、CM、ポスター、何にでも矢沢さんがいるので、ビックリしました。
大物だけど優しい方です。

福島:この後、上映する「ミュータント・タートルズ」についてもお聞きしたいです。

監督:子どもの頃からファンで、漫画、アニメ、映画、全部好きです。
家にポスターを張っていました。「忍者EX」にも影響を与えています。

「ミュータント・タートルズ」も「忍者EX」も、子供向けで、血が出る暴力シーンがあまり無いという共通点があります。ゲーム、漫画、アニメに影響を受けたという点も同じです。
「ミュータント・タートルズ」は80年代、ファミコンで爆発的にヒットしました。

福島:「忍者EX」の見どころを教えてください。

監督:VFX(視覚効果)です。友人であるジェイク・アクナが担当しました。
僕はハワイ、彼はハリウッドにいたので、ドロップボックスというファイル共有サービスを使って、やり取りしました。
私が撮影を終えた時点では、何も視覚効果はついてなくて、データを送ると、どんどんVFXがついてきて、ワクワクしました。

撮影は、ショーン・ハイアットが担当しました。ジョージ・クルーニーが作品で必ず彼を使ってるくらい、実力のある人です。

(ヒストリカボランティアリポーター:中 育穂)