喜劇映画研究会所蔵
テクニカラー版復元・日本初上映
『キートンのセブンチャンス』
Seven Chances
― 喜劇映画研究会所蔵テクニカラー復元版・日本初上映/弁士伴奏付上映 ―

キートンのセブンチャンス

監 督:バスター・キートン

出 演:バスター・キートン、T・ロイ・バーンズ、ルース・ドワイヤー


制作国:アメリカ

制作年:1925年

時 間:56min(24コマ相当)

製 作:バスター・キートン・プロダクションズ=メトロ・ゴールドウィン社

あらすじ

金融ブローカーのジミー・シャノン(キートン)は事業に行き詰まり破産寸前。そんなところへ祖父の遺産7百万ドルの相続権が舞い込んだ。但し、遺言状には『27歳の誕生日の午後7時までに結婚する事』という条件付きである。何と!今日が27歳の誕生日!かくして、ずっと恋を打ち明けられなかった彼女へいきなり求婚するも、あっさり拒否されてしまう。そこでビジネス・パートナーたちが『スグ結婚できる人を募集』という新聞広告を夕刊に載せてみたら、花嫁候補が来るには来たのだが…

みどころ

本作は、大正十四年の日本初公開時では『キートンの栃麺棒』というタイトルとなっていた。栃麺棒(とちめんぼう)とは、トチの実とソバ粉を混ぜた麺を作る際に、練った素材を薄く延ばすための棒で、急いで麺を打たないと硬くなるという事から「あわて者」「あたふたしている人」を意味する単語となった。また、夫婦喧嘩で恐妻の使う凶器が麺を延ばす棒という解釈もあり、この邦題は慌てるキートンとコワイ女というダブル・ミーニングで命名されたようである。道化が基本のキートンが、珍しくエレガントでカッコイイ役で登場する珍しい作品であり、【キートン=躍動】という表現はこの一編に集約されている。今回は、冒頭の求愛シークエンスを製作当時の二原色テクニカラー版を復元した特別ヴァージョン、かつ、レイモンド・ローハーワー版と比べ1カット長いフッテージである。キートン独自のオシャレな演出、バスター(スゴイ奴の意)の身体能力を存分に味わって頂きたい!