ごあいさつ


 日本映画発祥の地・京都で「時代劇」をつくり続けてきた私たちが、「歴史劇」という大きなテーマで世界の映画をみていこうと立ち上げた京都ヒストリカ国際映画祭も、今年で7年目を迎えます。
2015年は誰もが現在と歴史の関わりを意識せざるを得ない一年となりそうですが、歴史劇だからこそ描ける人間の強さや美しさ、真実があることにあらためて気づかされたように思います。
 映画祭で上映される映画は、どの作品も新鮮な驚きと感動を与えてくれるものであると自負しています。ぜひみなさん、映画で描かれた歴史劇の魅力を、存分にご堪能ください。
そして、この映画祭を訪れる世界各国のみなさんとともに、自国の歴史や文化を語り合う国際交流の場となることを願っています。


京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会
実行委員長 阿部 勉(松竹株式会社 映像本部 映像統括部 部長)


開催概要


住みなれた故郷を捨てて異境に向かう者がいる。
いまここに飽き足らず未知の峠を志す者がいる。
彼らは一方から見ると逃亡者・世捨て人であり、もう片方からは侵入者・アウトサイダーである。
去っていく者を追う者もいれば、越えてくる者を拒む者もいる。
のちの世から見るかれらは冒険者であり、革新者であり、夢見る敗残者であり・・・。

国家・人種・宗教・科学・法律が引いたボーダーは時代につれて輪郭が顕わになり、越え難くなっていきます。ボーダーを守る者、犯す者、越える者、阻む者。
“歴史”のドラマはそこにあります。

京都ヒストリカ国際映画祭は今年度も、現代に突き刺さる切れ味をもった世界の最新歴史映画を揃えました。
国家も文明も越えたジャングルに佇むもの、秘密警察から逃れた町でフェンシングを伝える教師、現世を越えた忠義を刻もうとする男たちが登場します。

洋の東西を越えて彼らに共通するのはボーダーラインにむかう決然たる眼差しです。
Born to be サムライ。
歴史のボーダーに挑むサムライたちの生きざまを、ぜひ歴史の街・京都で発見してください。


京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会
プログラム・ディレクター 髙橋 剣
(東映株式会社 京都撮影所 製作部次長)


名称:
第7回京都ヒストリカ国際映画祭(KYOTO CMEX 2015 公式イベント)
期間:
2015年10月31日(土)~11月8日(日)
上映会場:
京都文化博物館、京都みなみ会館
主催:
京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会(東映株式会社京都撮影所、株式会社松竹撮影所、京都府、立命館大学、京都文化博物館、株式会社東映京都スタジオ、巖本金属株式会社)
共催:
KYOTO CMEX実行委員会
後援:
一般社団法人日本映画製作者連盟/一般社団法人外国映画輸入配給協会/一般社団法人日本映画テレビ技術協会/エフエム京都
協賛:
株式会社テスパック/三井ガーデンホテル京都四条
協力:
大垣書店
助成:
芸術文化振興基金