『新・座頭市Ⅱ』
第10話 冬の海SHIN・ZATOICHIⅡ
― 盲目の剣客・市が許されざる者を斬る 強烈な魅力を放つ勝と原田美枝子の感動作 ―
監 督:勝新太郎
脚 本:勝新太郎、中村努
出 演:勝新太郎、原田美枝子、内田朝雄、谷崎弘一
音 楽:村井邦彦
制作国:日本
放送年:1978
時 間:47min
言 語:日本語
提 供:日本映画放送株式会社
あらすじ
四ツ谷の清兵衛に子分にする条件に座頭市(勝)を斬れとそそのかされ、やくざ志願の少年甚太が市を襲った。もちろんかなう相手ではない。市はよんどころなく傷つけた甚太を、宿場の養生所に入れてやった。 折から養生所では、ちょっとした事件が起きていた。白血病で入院中の“てん”(原田)という少女の患者がいなくなったのだ。四ツ谷一家の執拗な追跡に悩まされる市は、道中ひょんなことからその“てん”と道連れになった。周囲で秘密にしていたが、“てん”は自分があとひと月の命だということをよく知っていた。山国育ちの“てん”は、死ぬ前にいちどでいいから海が見たかった。海辺の産屋で、市と“てん”の奇妙な共同生活がはじまったが…。
みどころ
前作の好評により、制作された『座頭市』のテレビシリーズ第3弾。作品自体は市が訪れた土地で出会う人々との交流を軸にしたシンプルなフォーマットだが、主演はもちろん、多くのエピソードで脚本を担当し、演出も務める勝の閃きが全編にわたって横溢しており、そこで描かれる人間模様にも注目したい。