『駆込み女と駆出し男』
監 督:原田眞人
出 演:大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり
制作国:日本
制作年:2015
時 間:143min
言 語:日本語
字 幕:英語
配給:松竹
あらすじ
質素倹約令が発令され、庶民の暮らしに暗い影が差し始めた江戸時代後期。鎌倉には離縁を求める女たちが駆込んでくる幕府公認の縁切寺の東慶寺があった。但し、駆込めばすぐに入れるわけじゃない。門前で意思表示をした後に、まずは御用宿で聞き取り調査が行われるのだ。駆出し医者でありながら、戯作者にも憧れている信次郎は、そんな救いを求める女たちの身柄を預かる御用宿・柏屋に居候することに。知れば知るほど女たちの別れの事情はさまざま。柏屋の主人・源兵衛と共に離縁調停人よろしく、奇抜なアイデアと戦術で男と女のもつれた糸を解き放ち、ワケあり女たちの人生の新たな出発を手助けしていくが…。
みどころ
井上ひさしの小説「東慶寺花だより」を原案に、原田眞人監督が初めて時代劇に挑戦。いかなる時においても夢と希望を忘れず、独特なユーモアと台詞で温かく人間を見つめてきた井上ひさしと、第35 回モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリを受賞した『わが母の記』を世に送り出した原田眞人監督という組み合わせにより、全く新しい時代劇が誕生。現代の2倍あったと言われる江戸時代の離婚をモチーフに、縁切寺に駆込んでくる女たちの明るく逞しく生きる姿を描くとともに、江戸時代後期の人々の暮らしや文化をも活写した人情時代劇。
■アジア・シネラマ―アジア・フィルム・アワード・アカデミー フィルムロードショー
本プログラムは、アジア全域版アカデミー賞新組織として2014年に設立されたアジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)による、アジア映画の世界への発信を目的とした各国の映画祭との連携上映事業の一つです。過去にアジア・フィルム・アワードでノミネート/受賞された5作品を、多彩なゲストを招いたトークと共に上映します。
主催:アジア・フィルム・アワード・アカデミー、京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会、第29回東京国際映画祭実行委員会
補助:Create Hong Kong、Hong Kong Film Development Fund of the Hong Kong SAR Government

監督:原田眞人
1949年生まれ。1979年『さらば映画の友よ インディアンサマー』で監督デビュー。1995年『KAMIKAZE TAXI』は海外でも高い評価を受け、その後『金融腐蝕列島[呪縛]』(99)、『突入せよ!「あさま山荘」事件』(02)、『クライマーズ・ハイ』(08)など話題作を送り出す。11年に監督した『わが母の記』で第35回モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリを受賞。社会派作品のみならず『魍魎の匣』(07)、『RETURN(ハードバージョン)』(13)などエンタテインメント性の高い作品も手掛けている。1945年8月15日の終戦日を描いた『日本のいちばん長い日』(15)では累計動員100万人のヒット。現在、司馬遼太郎原作の映画『関ヶ原』(出演:岡田准一、役所広司、有村架純)を製作中。(2017年初秋全国公開)